いい仕事してるなぁ。
独特な空気感にくるまれつつも、
考えさせられることもあったし。
役者がそろってた。皆、よかった。
リアリティーない世界に、普通にひきこまれた。
とくに、後半は加速していくよう。
「外人」さんに対する日本人の接し方とか、イッちゃってる若者達とか、
発端的なところは日常にふつうにある問題なんだろうけど、
そっからのふくらまし方が、物語が、おもしろかった。
さすが
伊坂さん、なんだろう。
好ましい人達が、どんどん命を落とすっていう、
悲劇的な切ない話のはずなのに、
見終わったあとは、重くない。
カワサキが逝って、ドルジが泣くとこは、涙でてきたけど。
これまでの出来事があってのあれは、切なすぎる。
観てはじめて、題名の意味がわかった。気がする。
物語の展開が、粋でスピード感もあって、
存分に楽しませてくれるのはもちろん、
淡々と、役者がたしかに生きていた、いい映画だった。
そういや、
“風に吹かれて”の出だし、民生さんの“息子”を思い出してしかたなかった。
そして、瑛太カワサキは、どうにも
林さんにみえてしかたなかった。
何かみたりするたびに、これ前のこんなのと似てるわーと感じることが、
だんだん多くなってきた。
それはそれで面白いときもあるけど、
まっさらな気持ちで感じることが懐かしいなとも思う。
といいつつ、
この人なんか知ってるぞ、と思ってた人が、
都市伝説だったとは、映画HPみるまで、思い出さなかった。
もちろん、悪役、いい仕事してました。
ああいう役は、芸人さんのほうが使いやすいのかな。
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