『野村ノート』野村克也(2005) よりメモ。
監督と選手の要求とは常に相反するもの。
<監督>
・ 自主性をもってほしい(これがなくなるとチームは必ず滅びる)。
・ 何のための試合なのか、その目的、目標を明確にもってほしい。
・ 監督が何をしてほしがっているか知ってほしい。
・ 野球が仕事なのか、それとも勝つことが仕事なのか、自覚してほしい
(もちろん後者が正解である)。
・ ファンが何を要求し、何に感動するのか考えてもらいたい。
<選手>
・ 自分の能力を評価してほしい。
・ 自分に何を期待しているか教えてほしい。
・ 結果がだめだったとき、その過程を知ってほしい。
・ ライバルに比べて自分の評価が低いのはなぜか教えてほしい。
・ 自分がいった意見に対し、よいか悪いか、
悪いのであれば、何がどう不十分なのか教えてほしい。
監督=チーム優先、選手=個人主義。
選手は、自分の存在価値を知ってくれる人がいれば、
「士は己を知る者のために死す」。
野村野球とは意識付け。
備えあれば憂いなし。
人生とは、
人として生まれる、
人として生きる、
人を生かす、
人を生む。
心が変われば人生が変わる。
知らないよりも知っていたほうがいいこと。
考えたことがなきゃ1回くらい考えてみれば?
それでも罰は当たらんよ?
※ノムさんの5原則
① 「人生」と「仕事」は常に連動しているということを自覚する。
② 人生論が確立されていないかぎり、いい仕事はできない。
人間は「生きるため」と「存在するため」に生まれてくる。
その人の価値や存在感は他人が決めるもの。
よって、他人の評価こそが正しいということになる。
”評価に始まって評価に終わる”
③ 野球をやるうえで重要なのは、
「目(のつけどころ)」「頭(考えろ、工夫しろ)」
「感性(感じる力←負けじ魂・貪欲な向上心・ハングリー精神)」
④ 技術的能力の発揮には「コツ」「ツボ」「注意点(意識付け)」
⑤ 無形の力をつける。技量だけでは勝てない。
情報収集と活用、観察力、分析力、判断力、
決断力、先見力、ひらめき、鋭い勘、等々
江夏、江本とのエピソード、おもしろかったなぁ。