圧倒的な存在感!
映画館で!爆音で!観てほんとよかった!
もっと親しみづらいとんがった音楽を演る人達かと、勝手に思ってた。
懐が深い音楽だったわ。
「 SHINE A LIGHT 」
ニューヨーク、ビーコン・シアターでのローリング・ストーンズのライブ。
平日の午前中、シアターTSUTAYAにて体感。
あの人達のことを全く知らない今の自分が、
今、感じてることを書いとこう。
とにかくギター(リフ?)が印象的な曲、多かった。
そこにたくさんの音がのせられてくから、
音の厚みが半端じゃない。
しかも、それぞれの重なりが絶妙で、
大音量なのに、いつまでも聴いていたくなる心地よさ。
何も知らなかったのに、一発で惹かれてしまった。
万人に人気なの納得だわ。
あのステージに立ってた人達は皆、
もう人間的に色気がある、かっこいい。
ミック・ジャガーは、とにかく動く。声もかなり出てるんでないか?
めったに息切れないのが、また凄い。
魅せる術をよく知ってるし、楽しませようとしてくれてるのが伝わってくる、気がする。
ザ・フロントマンって感じ。
…で、キース・リチャーズ!すっげかっこよいです!
あれは、惚れる!
弾き方がとても好きだし、音、リズム…シビれるなぁ。
ふとした仕草、時折の笑顔とかたまらんです。
ロニーとの音のからみもたまらんです!
そう!ロニーも、音、フレーズ、たたずまい、かっこよいなぁ。
挿入映像での、キースのコメント、
「二人とも下手だけど、二人なら最強」
…たまらんわ。
中盤、ギター3本になったときなんか、
ありゃ至福の音のからみあいです。
逆に、タメの瞬間も気持ちよいし。
で、ドラムのチャーリー・ワッツ!
なんで、あんなスマートに軽やかに、
重いビート、リズムが生み出せるんだ?
あんなん初めて観た。すっげかっこいい!
ベースはサポートの方らしく、
それでも長い間一緒にやっているみたいですが、
大変だろうな。合わせるだけでなく、
自分も出していかなきゃならんだろうから。
きっと違いわからんだろうけど、
脱退したベースの方がいた頃のリズムを、いっぺん聴いてみたい。
そしてキーボード、とてもよかった!
洒落てるし、ほしいところで粋なフレーズが入ってくる。
キーボードって大事な要素なんだね。
ホーン隊もいたし。圧倒的な音の迫力。
ストーンズがこういう音楽だったとはしらなかったなぁ。
食わず嫌いしなきゃよかったなぁ。
ゲストも華やかだった。
クリスティーナ・アギレラはとにかくパワフル。
食ってたんじゃないか?くらいの勢い。惚れるわ。
気が付けば口開きっぱなしで興奮してたのは、
バディ・ガイ!
とにかくシビれた!
ほんまもんのブルース(?)を垣間みた気がした。
キース、マジ顔だったんじゃないか?
ギター、プレゼントしてたし。
バディ・ガイは皆を試してるような感じすらしたけど、
もうでもほんと楽しそうに演ってて、こっちまで楽しくなる。
音楽家同士通じるもんってほんとよいね。言葉なんて要らないやね。
もちろん、お客さんもそれぞれほんと楽しそうだった。
ハコがたぶん小さい方なんだと思うけど、
お客さんとの一体感も相当だったんじゃないだろか?
あれ、生で体感できるなんて夢の一夜だわ。
あんなライブをやってのける、
あの人達はいったい何歳なんだ?
どれだけ裏で努力してんだ?
メンバーの絆が自然に伝わってくる。
それまでの生き方すべてがにじみ出てて、
存在自体がもうほんとかっこいいわ。
今まで触れてきた音楽と、
肌で感じるもんが、映像からですら全く違う、別もん!
音の量が圧倒的で、たくさんの音があふれだしてるけど、
それぞれが絶妙にからみあって、
いつまでも浸っていたくなるほど、心地いい。
日本語のロックで、別の形でもよいから、
いつかああいうライブを体感できたら、
そらもう最高だろうな。
民生さんに、期待したいところだけども。
ユニコーンは、あの感じがいいんだしな。
やっぱ別なとこを目指してほしいな。
…というわけで、ストーンズ。
最初にCDで聴いてたら、また全然印象違ったかも。
ライブだったからこそ、
こんなに興奮してるのかも。
とりあえず、もっと聴きたい衝動に駆られてます。
また色々知ったら、
この映画も、観るとこがどんどん出てくると思う。
音楽、とくにギターについて知ってたらなぁ、もっとおもしろいだろうに。
これ、すごい悔しい。
そういや、ミック以外の演奏姿、もう少し観たかったなぁ。
マーティン・スコセッシ監督はじめ撮影スタッフ、
音楽家相手に相当大変だったろうな。
観ている間、カメラの存在忘れてた。
それは、最高の仕事なんだろう、と思う。
映画館で、爆音で、
あのライブを少しでも体感できてよかった。
また観たい、とまで思ってしまっている。
世の中からしたら、かなり遅ればせながら、
あの人達のことをもっと知りたいなぁ。
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